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インターンシップに参加して 【奈良県立奈良工業高等学校2年/電気科/谷本直也】

【新栄電設工業でインターンシップを体験した奈良県立奈良工業高等学校の谷本くんからの報告です。】

僕は最初からインターンシップに参加する。つもりではなかったのですが、先生から参加しないかと声がかかったので、就職する気でいるものの、どんな仕事に就きたくて、どんな仕事に就けばよいのかわからず、2年生という中だるみの真っ只中にいる自分の現状を少し振り返ってみて、点数稼ぎのつもりで参加させてもらいました。

僕らの面倒を見てもらうことになったのは、新栄電設工業株式会社という会社で、主に電気工事の仕事をしている会社でした。事務所について挨拶を済ませて、仕事の説明を受けると、早速僕らが働く事となる現場に送ってもらいました。そこは完成すれば大学の寮として使われる8階建てのマンションで、隣にはあの姉歯建築士が構造計算をしたサンホテルが建っていました。聞いた話では、やはり超突貫の工事だったそうです。

初日という事で、現場でも説明がほとんどでしたが、2階から8階まで上がっていくごとに、クロスが剥がれ、配線がむき出しになり、木の骨格が姿を表し最後にはコンクリートだけの空間へと変わっていく様子はまるで標本を見ているようで、一つの部屋の成り立ちを、コマ送りで理解することができました。作業では、ほとんど完成している低い階でのコンセントやスイッチの取り付けをやらせてもらいました。プロの職人さんは少しの傾きも許さないので、スイッチカバーのてっぺんに水準器を宛がって僕らやったのをチェックしていました。何気なく使っているスイッチの位置も、全て人が使いやすい位置を考えて設計されているし、こうした職人さんがいるからこそ僕らの生活に何気なく溶け込む事ができるのだと思いました。

二日目は電気工事の業界に関する講義や、パソコンでの製図、それからどこかの学校の設計図も見せてもらいました。三日目は再び現場で初日と同じ事を、今度は説明なしでやりました。僕は配線を考えるにもずごく時間がかかってしまいました。
今回のインターンシップは就職先を考える上で大きなヒントになったと思います。また、忙しい中、僕らの世話をして下さった新栄電設の皆さんには、とっても感謝しています。
2005/12/16
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